(061208更新)

M天体☆(星雲・星団)

望遠鏡で天体を見るようになると耳にする天体です。
種類がいろいろあって、球状星団、散開星団、散光星雲、惑星状星雲、銀河、と分類されています。

M天体(メシエ天体)とはシャルル・メシエ(Charles Messier:1730-1817)という
彗星探しをしていた天文家の名前からきたもので、彗星と紛らわしい天体が多いことに気づき、
1764年の初めからこうした天体のリストを作り始めたそうです。
メシエ・カタログにはM1からM110までがあります。

小望遠鏡で見るともやーっと雲のように見えるものが多く、彗星も同じように見えるので「これは見間違えるわー」と思いますo(^-^)o

代表的なもの(小望遠鏡で見易い天体)として
M13 ヘルクレス座大球状星団:ヘルクレス座
M27 あれい状星雲:こぎつね座
M31 アンドロメダ銀河:アンドロメダ座   (アンドロメダ星雲、アンドロメダ大星雲とも呼ぶ)
M42 オリオン大星雲:オリオン座
M57 リング状星雲:こと座   (環状星雲、惑星状星雲、ドーナツ星雲とも呼ぶ)
                                                        などがあります☆

メシエ番号 星座 種類 距離 別名 説明
M1 おうし 超新星残骸 - かに星雲 おうし座の角の先にある
M2 みずがめ 球状星団 - - -
M4 さそり 球状星団 7000光年 - アンタレスのすぐ横にある
M6 さそり 散開星団 1850光年 - さそりのしっぽにある
M7 さそり 散開星団 - - さそりのしっぽにある散開
M8 いて 散光星雲 3900光年 干潟星雲 -
M11 たて 散開星団 5540光年 スモール・スター・クラウド 天の川の濃い部分にある
M13 ヘルクレス 球状星団 24000光年 ヘルクレス座大球状星団 口径20cmとかの望遠鏡だと、
つぶつぶが見える。
M15 ペガスス 球状星団 31000光年 - ペガススの鼻の先にある
M22 いて 球状星団 10000光年 - 南斗六星の近く
M27 こぎつね 惑星状星雲 820光年 あれい状星雲 ベガからアルビレオを延長した所にある。や座のすぐ近く。
M31 アンドロメダ 銀河 230万光年 アンドロメダ銀河 NGC224。M32とM110が近くに
M32 アンドロメダ - - - M31のすぐ近くにある。
N34 ペルセウス - - - -
M35 ふたご 散開星団 - - ふたご座のカストルの足の部分にある
M42 オリオン 散光星雲 1500光年 オリオン大星雲 トラペジウムと呼ばれる新しい星が中に見える
M44 かに 散開星団 515光年 プレセペ星団 暗いところだと肉眼で見える
M45 おうし 散開星団 408光年 すばる・プレアデス星団 120個の生まれたばかりの星
M57 こと 惑星状星雲 2600光年 リング状星雲・ドーナツ型星雲・
環状星雲
口径10cmくらいの望遠鏡だと、
ピンボケの星のように見える
M78 オリオン - - - 三ツ星の近くにある
M92 ヘルクレス 球状星団 - - ヘルクレスの足の方にある
M110 アンドロメダ - - - M31の近くにある

↑この表に載ってるものはサワサワが実際に望遠鏡や双眼鏡で見たことのあるものです。



M天体のほかにもあるよo(^-^)o
↓↓難しい話になりますが(^-^;)
NGC
(エヌジーシー)
ニューゼネラルカタログ(New General Catalogue)。
NGCには7840個もの天体が登録されています。ハーシェル親子が完成させたGC(General Catalogue)をイギリス(デンマークという説も)の天文学者のドレイヤー(ドライヤー)がまとめたものです。基本的に赤経順に番号がふられています。もちろんその中にM天体も含まれています。
ペルセウス座の二重星団はNGC869と884だったりします。

Mel(メル)
メロット(Melotte、メロッテとも)がつくったリスト。245個の天体が登録されている。

IC(アイシー)
インデックスカタログ(Index Ctalogue)。ドレイヤーはNGCを改良し、5386個の天体リストICをつくった。

(ダブリュー)
ヴェステルハウト・カタログ。銀河面に沿った領域で、周波数1390MHzで観測した82個の電波源のカタログ。


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(2004年作成)