(050829更新)

天文用語集☆

星を見ていくなかで使ういろいろな言葉の説明です。知りたい言葉があったら掲示板メールで気軽にきいてね。

最近増やした語 → 光年、冬の大三角、冬のダイヤモンド、夏の大三角、秋の四辺形、春の大曲線、春の大三角、天文単位(05.08.24追加)
              NGC、水金地火木土天海冥、流星群、三大流星群(05.08.04追加)

M天体 エムてんたい メシエ天体。M。エム。メシエカタログという天体リストに載っています。
シャルル・メシエ(Charles Messier:1730-1817)さんが見つけた星雲星団など。メシエさんは彗星探しをしていて、彗星と見間違えるような星雲・星団に番号をつけていきました。M天体は全部で110個あり、M27あれい状星雲M31アンドロメダ銀河、M42オリオン大星雲など名前がついているものもあります。小望遠鏡で見るともやーっと雲のように見えるものがおおいです。参考→NGC
NGC エヌジーシー ニューゼネラルカタログ(New General Catalogue)。NGCには7840個もの天体が登録されています。ハーシェル親子が完成させたGC(General Catalogue)をイギリスの天文学者のドレイヤー(ドライヤー)がまとめたものです。基本的に赤経順に番号がふられています。メシエ天体も含まれています。
ペルセウス座の二重星団はNGC869と884だったりします。ほかにもMel(メロットがつくった。245個)、IC(Index Ctalogue:NGCの改良版5386個)、W(ダブリュー)=ヴェステルハウト・カタログ(銀河面に沿った領域の82個)などもあります。
秋の四辺形あきのしへんけい 秋の大四角形、秋の四角形、ペガススの四辺形などとも言います。ペガススの胴体の4つの星が台形のような形に見えます。
一等星いっとうせい 明るい星です。肉眼で見える星を6等分して明るい星から 一等星、二等星とつけたそうです。全天で1等星は21個しかありません。全天一明るいシリウスは-1.46等だったりもします。
織姫おりひめ こと座の一等星ベガを日本では織姫ということがあります。七夕のお話に出てきます。
恒星 こうせい 太陽のように自分から光を放つ星のことです。夜空に輝く ほとんどの星が恒星です。
光年こうねん 光の速さで1年間かかるくらいの距離。光は1秒で地球を約7周半する。地球一周約4万kmなので光は秒速30万kmもの速さ。その速さで1年間かかる距離が1光年。kmにすると、約4000億km(3942億kmくらい)になります。遠いね( ̄□ ̄;)
三大流星群さんだいりゅうせいぐん 8/12前後のペルセウス座流星群、12/13前後のふたご座流星群、1/4前後のしぶんぎ座流星群(りゅう座ιイオタ 流星群)の3つは毎年安定して流星が見えるので、こう呼ばれます。これに11/19前後のしし座流星群をたして、四大流星群と呼ぶこともあります。
水金地火木土天海冥 すいきんちかもくどってんかいめい 「すいきんちかもくどてんかいめい」と読む人もいます。惑星を太陽から近い順に順番に読んでいったものです。水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の9つです。ちなみに太陽は自分で輝いているので恒星です。
天文単位てんもんたんい(AU) 太陽と地球の平均軌道長半径をもとにした長さの単位です。1天文単位(1AU)は約1億4960万kmです。AU=Astronomical Unit。ちなみに木星までは5.2天文単位です。つまり、太陽から地球までの距離の5倍くらいということです。
夏の大三角 なつのだいさんかく 夏の大三角形。こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを結ぶと直角三角形(三角定規みたい)の形になります。
春の大曲線はるのだいきょくせん 春に見える大きなカープ(曲線)です。北斗七星の柄(スプーンの形の持つ部分)のカーブをそのまま伸ばしていくと、うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカ、からす座まで曲線が続いています。
春の大三角はるのだいさんかく 春の大三角形。うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカ、しし座のデネボラを結ぶと正三角形のような形になります。りょうけん座のコル・カロリも結ぶと春のダイヤモンドとなります。
彦星ひこぼし わし座の一等星アルタイルを彦星ということがあります。七夕のお話に出てきます。
冬の大三角ふゆのだいさんかく 冬の大三角形。おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、オリオン座のベテルギウスを結ぶと正三角形のようになります。頂点(シリウス)が下の逆三角形に見えます。
冬のダイヤモンド 冬の大六角形。左回りに、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン、オリオン座のリゲルを結ぶと冬の夜空に視野いっぱいに冬のダイヤモンドが広がっています。すべて一等星。
流星群りゅうせいぐん 流れ星がたくさん見える時。毎年夏のペルセ群、2001年に大出現を見せたしし群など、流れ星が見える大チャンスです。
惑星わくせい 水金地火木土天海冥と言われますね。木星とか土星とか、 恒星でない星です。(惑星の定義は現在では曖昧なままらしい。)

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星の名前(恒星)   (05.08.24作成)

恒星名(なまえ) 地球からの距離(単位:光年)
アークトゥルス 37 アルクトゥールス。うしかい座の一等星。ギリシャ語で「熊の番人」の意味。日本では麦の刈り入れ時に見えることから「麦星」と呼ばれた。オレンジ色。春に見頃。春の大曲線、春の大三角の一つ。太陽の24倍(直径)。5万年経てばスピカの隣に移動する。
アルタイル 17
わし座の一等星(実視等級0.77等)。白色。光度は全天13位。七夕の彦星(ひこぼし)。夏の大三角の一つ。距離16.8光年
アルビレオ 390 はくちょう座の(頭)くちばしの星。青とオレンジの二重星。オレンジの3等星が7000℃、青の5等星が12000℃。連星。
アルフェラッツ 98 アンドロメダ座の頭の星。「馬のへそ」という意味。隣のペガスス座のおなかの場所にある。ペガススの四辺形(秋の四辺形の一つ)。
アルマク 300 アラマク。アンドロメダ座の足の星。秋を代表する二重星。
アンタレス 550 さそり座の一等星。「火星に対抗するもの」アンチアーレス(アーレス=火星)から名前がついた。赤い色。太陽の230倍の赤色巨星。
シリウス 8.6 おおいぬ座の一等星。光度全天1位。冬の空に一番輝く恒星。冬の大三角、冬のダイヤモンドの一つ。
スピカ 270 おとめ座の一等星。春の大曲線、春の大三角の一つ。
デネブ 2000 はくちょう座のおしりの星。オレンジ色。一等星。夏の大三角の一つ。距離については1500、1800という説もある。
デネボラ 36 しし座のしっぽにある星。アラビア語で「ししの尾」2.1等。春の大三角の一つ。
フォーマルハウト 25 秋のただ一つの一等星。南の一つ星と呼ばれることも。みなみのうお座の星です。
ベガ 25 こと座の一等星(実視等級0.03等)。白色。光度は全天5位。「落ちる鷲」の意味。七夕の織姫(おりひめ)。夏の大三角の一つ。→アルタイル、デネブ
ミラク 200 アンドロメダ座の腰の星。近くにアンドロメダ銀河がある。

色については星の見える高さや、望遠鏡、シーイング(空の空気の状態)により見え方が変わるので、違う色に見えることがあります。
(ex.「シリウスが虹色に見える〜☆」とか)

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(04.09月前に作成)